チェコ

チェコ共和国は中央ヨーロッパに属し、ポーランド・ドイツ・オーストリア・スロバキアと国境を接する内陸国です。歴史上、2000年に州の再編が行われるまで、ボヘミア（首都プラハを含む国土の2/3を占める西側地域）、モラヴィア（2番目の都市ブルノを含む東側の大部分を占める地域）、シレジア（3番目の都市オストラバを含むポーランドとの国境付近に位置する北東地域）という3地方に区分されていました。 

1989年の民主化革命（ビロード革命）による社会主義体制の崩壊後、1993年のチェコスロバキア連邦共和国による連邦制解消（ビロード離婚）をきっかけに、チェコは独立国となりました。　現在の政治体制は、首相を政府の長とする多数政党議会制民主主義であり、上院議会81名及び下院議会200名を含む二院制を採用しています。また、政治に関する事項は、大統領の権限範囲となっています。 

チェコはオーストリア・ハンガリー帝国時代から、工業国として発展してきました。長い歴史の中で培われた工業技術及び自然科学の技能が高く評価され、ドイツ・日本・アメリカ・韓国・中国・その他欧州諸国から多くの外国直接投資（FDI）が流入。主要産業は自動車・機械・エレクトロニクス・ICT・航空宇宙で、チェコは中東欧において最も対内直接投資が多い国となっています。チェコの工業はGDPの35%（サービス業62.3%、農業2.7%）を占め、EUに於いて最も工業化が進んだ国となっています。